リオデジャネイロパラリンピック陸上女子1500メートルに出場する岡崎市の山本萌恵子選手=愛恵協会=の壮行会が29日、同市舞木町の多機能型生活保護施設「愛恵園」で開かれた。市内在住者のパラリンピック出場は初めて。(横田沙貴)
愛恵協会の鈴木喜代子理事長は「愛恵協会からパラリンピック出場者を送り出すのは初めて。体調に気を付けて持てる力を出してほしい」と激励した。
山本選手は、小学2年で家では話すことができるが、学校などで全く話すことができなくなる場面緘黙(かんもく)症になり、その後自閉症と診断された。中学1年から陸上競技に取り組み、県立みあい特別支援学校に入学後は、光ヶ丘女子高校の陸上部の練習に参加するなど研さんを積んできた。今年4月からは同協会が運営する同市山綱町の多機能事業所「てんじん」で勤務している。
自己ベストは4分54秒57で世界ランキング6位。4年後の東京パラリンピックを目指してトレーニングを行ってきたため、今回の出場決定には驚いたという。目標は「日本記録の更新」と話した。
リオパラリンピックは9月7日開幕。陸上女子1500メートルは日本時間の16日午後11時に行われる。