東海愛知新聞バックナンバー

 7月22日【金】
県立岡崎北高 放送部

団体、個人で全国へ

ドキュメントとアナウンス部門

県立岡崎北高校放送部の3年生、鈴木優里さん、坪根千紘さん、高木亜伊さんの3人が、26日から東京都内で開かれる「NHK杯全国高校放送コンテスト」に出場する。鈴木さんは、個人でも「全国高等学校総合文化祭」への出場が決まっており、活躍に期待が高まる。(大山智也)

3人は、6月12、19日に愛知県内で行われた同コンテスト愛知県大会のテレビドキュメント部門に出場。上映時間7分30秒〜8分のオリジナルドキュメント映像作品の出来を競う部門で、最優秀、優秀に次ぐ優良賞を受賞し、全国大会へ駒を進めた。

3人が制作したのは、同校体育館の外壁にある壁画を題材とした映像。今では3人を含め生徒のほとんどが詳細を知らないという壁画に焦点を当て、壁画の歴史、思い出など、制作者や卒業生へ直接インタビューするなど十分な取材をした。

県大会では、テーマ選定や作品全体のまとまりが高く評価された一方で、グラフやテロップの情報が見にくいなどの講評を受けた。県大会後の修正期間を活用して指摘された点を中心に改良し、全国大会用の作品を完成させた。

坪根さんは「3年間部活動を続けてきた成果を作品に詰め込みました。映像を見た人が、ほっこりとした気持ちになってもらえればうれしいです」と大会にかける思いを語った。

鈴木さんが個人で出場する全国高総文祭は、8月2、3日に広島市の広島国際会議場で行われる別名「文化部のインターハイ」。鈴木さんは、昨年11月に知立市で開かれた同大会の予選に当たる県大会放送部門のアナウンス部門に出場し、全国大会の出場権が与えられる優秀賞を獲得した。

同部門では、地域の文化や郷土にまつわる題材を選択して原稿にまとめ、制限時間1分30秒以内に読み上げる。内容だけでなく、声の抑揚の付け方や発音、滑舌の良さなどを競う。鈴木さんは、徳川家康の故郷・岡崎の歴史に興味を持ってもらおうと、地元の観光PRのために活動しているグレート家康公「葵」武将隊について広く伝えた。

「予選では制限時間ぎりぎりだったので、練習では何度も繰り返し読むことで体に時間の感覚をたたき込みました。目標はブロック優勝。聞いた人が岡崎に足を運びたくなるような、心に残る読みをしたいと思います」と意気込んだ。