三河地域を中心に114の企業・機関が集うものづくり展示会「第5回ものづくり岡崎フェア2016」が13日、岡崎中央総合公園総合体育館で始まった。きょう14日まで行われ、初日から多くのものづくり関係者が来場。2日間で延べ約7000人の来場が見込まれている。(大山智也)
午前10時の開場に先駆けて行われた開会式では、主催の岡崎商工会議所から古澤武雄会頭、同市から内田康宏市長、岡崎ものづくり推進協議会の田口竜也会長ら関係者が出席。古澤会頭は「岡崎を含む三河地域は、長年にわたって日本のものづくりの一大拠点として栄え、高い技術力を持つ企業が集積する地域。昨今の社会構造の変化に伴い製造業を取り巻く環境も変わり、技術力を高める必要がある。この2日間が、技術力の向上や新たな価値の創造につながる一助となることを期待している」とあいさつした。
会場内には素材、金属加工、樹脂成形・加工、装置・工具など分野ごとにブースが設けられ、来場者は各ブースを自由に見学できる。ブースでは、機械部品や装置といった製品、パネルの展示だけでなく、より効果的に自社の技術を紹介するために特殊なテープを使った配管の修理、産業用ロボットによる精密作業などの実演もあり、来場者は各社が誇る技術を間近で体感。出展者、来場者ともに新たなビジネスパートナーとの出会いに期待感を示し、積極的に名刺交換する姿も見られた。
関連企画として、この日の午前11時から行われたデンソー常務役員加藤良文さんの講演会は約130人が聴講。加藤さんは、現在研究を進めている高度運転支援や自動運転技術に言及し、次世代の自動車の安全対策に関する取り組みを詳細に語った。