愛知県内の工業高校19校の生徒138人が技術を競う「第22回愛知県高校工業教育研究会総合競技大会」が28日、県立岡崎工業高校など県内3会場で始まった。きょう29日まで7種目が行われ、各競技の優勝者は東海大会へ出場する。(横田沙貴)
3会場は同校のほか、県立半田工業高校とトーエネック教育センター。岡崎工業高では「機械製図」「旋盤作業」「電子回路組立」「測量」「化学分析」―の5種目が行われ、18校100人が出場。それぞれ指定された課題に、個人や2〜3人のチームで取り組んだ。
測量競技は3人1チームで6チームが参加。測定機器から測定地点までの距離と、測定地点2カ所間の角度を計測できる専用機器「トータルステーション」を使って、指定された5カ所の地点の内角を割り出す「閉合トラバース測量」を35分以内で行い、測量後25分以内に計測誤差を含めたデータを算出。結果の精度や作業時間の速さなどで競った。
測量は3チームごとに行った。ほんの少しのずれが大きな誤差を生み出すため、生徒は専用機器の位置合わせや測量作業を、協力しあって慎重に進めていった。
出場校の教員や生徒も応援に駆けつけ、緊迫した空気に包まれた会場で静かに競技の様子を見守っていた。きょう29日は、同校で旋盤作業競技が行われる。