岡崎市内の幼稚園、小学校、中学校に通う子どもの父親で組織する「おやじの会」が5月からFMおかざきでレギュラー番組をスタートさせた。年に1回、チャリティーソフトボール大会を開いているが、会の活動を幅広く知ってもらおうと“元気なおやじたち”が立ち上がった。(竹内雅紀)
市内のおやじの会は、平成12年9月に梅園小の児童の父親らが設立したのが最初とされており、平成27年時点で36校、園に存在する。各校、園ごとで組織され、名称も「おやじの会」に限定されているわけではない。PTAが母親中心という傾向が強いため、力仕事をはじめとして父親の力を借りたいという背景や要望などがあり、次々に設立された。地域によって学区内の組織の一部だったり、PTAの組織の一部だったり、完全な独立組織だったりと形態はさまざまだ。
16年からは、横断的な連携や交流を図るためチャリティーソフトボール大会を開き、会費や募金を同市大西町の児童養護施設「岡崎平和学園」に寄付している。初年度は8チームの参加だったが、昨年は19チームと年々増えている。毎年、主催する「幹事校」を持ち回りで担当。今年は、竜海中おやじの会が幹事校で10月22日に開催する。
ラジオは奇数週(第1、3、5)火曜午後7時30分から30分間、「I Love 岡崎 らぶっちゅ」という番組で生放送。日ごろの活動を中心に伝える。竜海中おやじの会の大竹巨秀さん、上地小おやじの会の坂本純二さん、下山小お助け隊の成瀬健さんらソフトボール大会をサポートするグループが中心となって企画。出演は当番制となっている。
3日の初放送では、12年前の第1回ソフトボール大会開催に尽力した城南、根石小のおやじの会OB3人をゲストに招いた。当時の思い出などを聞き、継続することの必要性を実感。おやじの会は子どもが卒業すると同時に父親も“卒業”となるケースがほとんどで、代替わりがスムーズにいくかが鍵となるからだ。
進行役を務めた大竹さんは「先輩たちの思いをつないでソフトボール大会を続けなければいけないと思った。ラジオで会のPRをし、多くの人に知ってもらいたい。ゆくゆくはおやじの会の活動が自主防災にもつながればと思う」と話した。