岡崎市教育委員会はこのほど、平成26年度の教育事務に対して実施した点検・評価の報告書を公表した。市行財政調査会を交えた市の事務事業評価に準じてA〜Dの総合評価と今後の方針を示したが、一部は元教育委員長の独自の外部評価を導入した。(今井亮)
独自に実施した外部評価の対象は「六ツ美中学校の柔剣道場整備」「タブレット型情報端末の導入」「科学技術・理科教育の振興」「ビデオ講習会」「親子映画会の開催」の5業務。
「タブレット型情報端末の導入」では、市内の中学校に導入されたタブレット端末が英語、数学、理科を中心に活用され始めたことについて、「漠然としたイメージが可視化されることで思考力が深まる」と評価。生徒に実施したアンケートを踏まえ、「授業に対する意欲的な態度をはじめ、思考力や理解力の向上につながる評価が高く、導入効果が反映されている」とした。
その一方で、「一層の理解と効果を得るためには教員の指導力などが求められる。学校より日常生活で先行しているICT(情報通信技術)に対し、情報モラル教育を含めた教員の資質向上を図る研修を望む」と促した。
また「親子映画会の開催」は、市民センターなどで夏休みに開くアニメ映画会について、商業レンタルやデジタル配信の普及を懸念し、「魅力ある映画会の効果的な推進を期待する」とした。