東海愛知新聞バックナンバー

 3月4日【金】

住民の団結力 伝統に

岡崎・六ツ美悠紀斎田100周年
実行委が記念誌発行

昨年12月に解散した「六ツ美悠紀斎田100周年記念事業実行委員会」は、秋篠宮ご夫妻がご臨席された昨年6月のお田植えまつりを含む「大嘗祭六ツ美悠紀斎田100周年記念事業」などをまとめた記念誌を約800部発行した。事業に協賛した六ツ美地区の個人や事業所、宮内庁に3月末までに郵送する予定だ。(今井亮)

■写真や経過説明

記念誌では、お田植えまつり当日の様子を撮影した写真が巻頭を飾り、事業計画に着手した平成24年から4年間の経過を説明。100周年を迎えたお田植えまつりの神事と記念式典の詳細を写真で紹介し、秋篠宮さまが記念式典で述べられたお言葉を掲載した。また、お田植えまつり以降の活動も報告している。

記念事業と記念誌の編さんを中心的に担い、同実行委員会の会長を務めた野村弘さん(79)、副会長の都築末二さん(77)と市川文勇さん(62)は3日、市役所を訪れ、内田康宏市長に記念誌を渡した。

野村さんは「100周年の節目に地域を挙げて後世に歴史的文化財を引き継ぎ、50年後の子孫に示す記念誌になった。多くの人に見てもらいたい」としたうえで、「記念事業に対して寄せられた協力には感謝しかない。記念事業に取り組んだ住民の団結力は今後、六ツ美地区の伝統になると思う」と話していた。