岡崎市城北中学校を昭和41(1966)年3月に卒業した88人が27日、「卒業50年を祝う会」を開いた。
同校では卒業を前に将来への夢と希望を「誓いの言葉」として短冊に書き、石造りの「立志の塔」に納めている。祝う会を開くにあたって実行委員会(安井硫委員長)は、納めた言葉を50年ぶりに確かめる計画を立てた。
当日は校内の立志の塔の前に約60人が集合。安井委員長が扉の鍵を開け素焼きの箱に入った「誓いの言葉」のアルバムを取り出すと、歓声が上がった。その後、校舎内に移動。クラスごとにアルバムから言葉を探して短冊を手に取ったり、カメラに収めたりした。
短冊には「感謝―親への」「報恩」「奉仕」など思いやりの言葉や、「夢」「一筋」「全力を尽くす」「希望への努力」など決意の言葉が書かれていた。
委員の1人、足立好正さん(65)は、短冊の言葉「闘魂を持ち弱音をはかず」を見ながら「あのころの気持ちで人生を送ってきました。みんなに喜んでもらえて良かった」と話した。
この後、同市康生町の岡崎ニューグランドホテルに移動。恩師を交え50年前にかえって思い出話に花を咲かせた。(岩月健)