東海愛知新聞バックナンバー

 2月28日【日】

民間複合施設が進出

シビックコア地区整備で初

JR岡崎駅と岡崎市シビックセンターを交流拠点とした市南部の「シビックコア地区整備」で、同駅東の市有地1万1000平方メートルに、コンベンションホール、10室程度の高級ホテルを備えたレストラン(オーベルジュ)、公園を核とした複合施設が整備される見通しになった。平成5年に市が同地区整備に着手してから、民間企業による商業を中心とした複合施設の進出は初めて。(今井亮)

同18年の地方自治法の改正で、自治体が所有する土地の貸し出しを緩和した事業用定期借地権を初めて適用し、4年かけて企業側との交渉を進めてきた。試算では、市側に今後30年間で9億7,000万円の借地料収入が見込まれる。

2月23日の選定委員会で複合施設の進出が内定したのは九州、東北、北陸、四国で14の結婚式場を展開する「アイ・ケイ・ケイ」(佐賀県伊万里市)と土木・造園などを手掛ける「蔦井」(名古屋市西区)で構成する岡崎交流拠点整備事業グループ。グループと市は総額約25億円を拠出する予定で、施設内にコンベンション・バンケットホール、オーベルジュ、カフェ、公園、駐輪場を設ける。

市議会9月定例会を経て事業借地契約を結び、来年1月に着工、12月のオープンを目指す。同市企画課は「企業の迅速性、安価性、利便性の高さを取り入れ、『公共サービスの民間化』を図りたい」としている。