産学連携事業の一環として、豊田森林組合と共同で商品開発に取り組んでいる愛知学泉短期大学食物栄養学科(岡崎市舳越町)の2年生がこのほど、乾燥シイタケを活用した新メニューを開発し、同組合下山支所の職員を招いて試食会を開催した。
2者共同による商品開発は、同組合が販売している豊田市産の乾燥シイタケの消費拡大を目的に平成26年5月にスタート。初年度は、乾燥シイタケのパッケージをデザインしたり、シイタケを生かした新メニュー「しいたけピザ」を提案したりした。
同組合からの要請を受け、昨年10月からピザに引き続き乾燥シイタケの粉末を活用した新メニューとして、生地に卵液や具材などを流し込んでオーブンで焼き上げるフランスの郷土料理「キッシュ」を試作。試食会では、
―の、6種類の個性的な「しいたけキッシュ」を班ごとに用意し、各班の代表者がテーマやセールスポイントなどを試食役を務める組合職員に解説した後、試食に移った。
外観、味、食感、商品化の可能性など複数の項目で評価。試食した職員らは「シイタケの風味がよく分かる」「和風のキッシュは初めて食べる」と言いながら、若い感性で作られたキッシュを味わった。
支所長の鈴木敬介さん(42)は「どれもシイタケを生かしながら完成度が高く、面白い発想の品もあり驚かされた」と講評。「学生の皆さんの協力は、生産者にとって大きな励みになる。地産地消フェアなどのイベントで今回考案された新メニューを披露できるよう、あらためて検討したい」と続け、新メニュー採用に前向きな姿勢を示した。(大山智也)