稲沢市の産業廃棄物処理業者「ダイコー」が、カレー専門店を全国展開する「壱番屋」の廃棄処理用ビーフカツを転売していた問題で、岡崎市内では総菜を扱う持ち帰りすし店3店が流通したビーフカツを調理販売していたことが15日、名古屋市健康福祉局からの連絡で判明した。連絡を受けた岡崎市保健所が3店を立ち入り調査したところ、店頭に陳列された600枚のうち479枚が既に販売されており、残ったビーフカツは店舗側によって自主回収されていた。
3店は名古屋市熱田区の「大勝物産」が経営する持ち帰りすし店「こころ寿司」の大和店(フィール岡崎大和店内、岡崎市大和町)、大樹寺店(フィール岡崎大樹寺店内、同市鴨田本町)、NEWS店(フィールNEWS店内、同市不吹町)。ビーフカツは昨年12月19日〜今年1月13日に、単品や弁当用に調理されて298〜380円で販売されていた。
同市生活衛生課によると、立ち入り調査に対し、各店長や調理担当者は「本社(大勝物産)から入荷し、壱番屋のビーフカツという認識はなかった」と口をそろえたという。店舗側はビーフカツを回収した後、おわびのポップを店頭に置き、購入者からの返金要求に応じる対応を取っている。
大勝物産はダイコー、食品関連会社「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)、名古屋市内の「ジャパン総研」、「辻フーズ」を経由してビーフカツを仕入れたとみられる。
同課は岡崎市のホームページで注意喚起を図るとともに、該当するビーフカツは絶対に食べずに購入した店舗に返品するよう呼び掛けている。