東海愛知新聞バックナンバー

 1月8日【金】

「開通に期待」75%

新東名開通効果検討会議 聞き取り調査結果を公表

2月13日に開通する新東名高速道路・浜松いなさジャンクション(JCT、浜松市)―豊田東JCT(豊田市)間で、国土交通省中部地方整備局、中日本高速道路名古屋支社、愛知県、沿線市(浜松、岡崎、豊川、豊田、新城市)で構成する「新東名開通効果検討会議」はこのほど、高速道路の利用者に対して昨年10月に実施した開通への期待に関する聞き取り調査の結果を発表した。(今井亮)

調査結果によると、平日、休日ともに「とても期待する」「期待する」との回答が約75%を占めた。利用目的は平日が観光・レジャー56%、業務37%、休日は観光・レジャー80%だった。

開通で期待する効果については、並行する東名高速道路の「渋滞緩和」が70%を超えた(平日71%、休日72%)。次いで「移動時間の短縮」がともに58%だった。一方で、「周辺の一般道路の渋滞緩和」は平日が12%、休日が23%と開きが出た。また、「周辺地域の経済や産業の活性化」はともに10%にとどまった。

既存の東名愛知県区間については、慢性的に発生する渋滞と渋滞の長さに対する不満が、ともに90%に上った。

聞き取り調査は、新東名の浜松サービスエリア(SA、浜松市)、東名の浜名湖SA(同)、赤塚パーキングエリア(PA、豊川市)、美合PA(岡崎市)、上郷SA(豊田市)、伊勢湾岸自動車道の刈谷PA(刈谷市)で、平日と休日の各1日実施された。総回答者数は平日766人、休日852人。

また、新東名開通効果検討会議はホームページを開設。沿線市の市長によるビデオレターなど、期待される開通効果に関する情報を掲載していく。