東海愛知新聞バックナンバー

 10月14日【水】

愛用グラブ“里帰り”

夏の甲子園V 東海大相模高 川地内野手が来岡

8月の全国高校野球選手権大会で優勝した東海大相模高校(神奈川県)三塁手の川地星太朗君(17)=名古屋市出身=がこのほど、愛用しているグラブの製造販売会社「SAEKI」(岡崎市保母町)を訪問した。

川地君は名古屋市城山中から東海大相模高に進学。その際、父・雅博さん(48)の薦めで同社と他社の2種類のオーダーメードグラブを持っていったが、自分の手になじむ同社製のグラブを選択した。夏の甲子園で使用したのは、高校生活で3つ目となるグラブ。堅実な守備で全国制覇に貢献した。「このグラブに支えられて、甲子園でも活躍できました。大事に使いました」と振り返った。コーチなどにもグラブを触らせないほど愛着があり、練習後の手入れを欠かさない。卒業後は地元愛知県内の大学に進学予定で、野球も続けるという。

この日、グラブ職人の佐伯正利さん(32)と初対面。佐伯さんは「大きいのは好きじゃない」という川地君の要望を受けて、通常の三塁手用よりも縫い目を深くして全体の長さを3ミリ短く仕上げた。甲子園で試合観戦した佐伯さんは「(優勝は)自分のことのようにうれしい」と話した。

同社では手形に合わせてグラブを製作。刺しゅうや色、ひもなどもオーダーできる。(竹内雅紀)