老朽化のため、旧施設の隣に建設されていた新たな岡崎市東部学校給食センターが完成した。9月3日から、額田地区を含む26の小中学校と県立みあい特別支援学校への給食配給が始まる。19日には、関係者らに内部が公開された。
新施設は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約6500平方メートル。卵、バター、ヨーグルトなどの乳卵製品の食物アレルギーに対応した給食を調理する「アレルギー調理室」をはじめ、大釜が並ぶ厨房設備などをガラス越しに見ることができる見学通路や研修室が新設された。
厨房設備の床は、床表面の排水の飛散による食中毒を予防するために床下から排水する「ドライシステム方式」を導入。食材の搬入から給食の完成まで35の作業工程をモニターでチェックし、工程ごとに不純物の混入などを監視する。
旧施設は昭和49(1974)年に、市内2番目の学校給食センターとして開設。40年以上が経過していた。新施設の総事業費は用地取得を含めて32億円。旧施設は来年度に取り壊される。(今井亮)