岡崎市内で11月に行われるジャズの祭典「岡崎ジャズストリート2015」に先立ち、プレイベント「スペシャルジャムセッション―ありがとう10周年」が11日、同市竜美丘会館で開かれた。総勢32人の豪華出演陣によるセッションに、400人以上のジャズファンが酔いしれた。(大山智也)
正午の開場前から、待ちわびた多くの人が列を作る盛況ぶり。イベントが始まると、最初に岡崎ジャズストリート実行委員長の小林和好さんが「今年で10回目という節目を迎えられるのも、ひとえに皆様のおかげです。皆様への感謝の気持ちと、5月に亡くなられた岡崎ジャズストリートの創設者・同前愼治会長への感謝の思いを込めて『ありがとう10周年』と銘打ちました。3時間ノンストップ、怒涛のジャムセッションをお楽しみください」とあいさつした。
オープニングを飾ったのは、岡崎ジャズストリートを初期から支え続けている花岡詠二さん、青木喬嗣さん、菅沼直さん、黒田和良さんの4人によるユニット。「メモリーズ・オブ・ユー」など3曲を続けて披露し、会場に響きわたった心地良い音色で客席の心をつかんだ。
この後も、この日限りのスペシャルユニットが次々とステージに立ち、そのたびに客席から拍手が湧き起こった。最後は、エンディングを飾るのにふさわしい総勢20人以上による「オール・セッション」によって、夢のひとときの幕を閉じた。