東海愛知新聞バックナンバー

 7月11日【土】

1年未満で盗撮再犯

岡崎市 男性職員を懲戒免職

岡崎市は10日、同日付で土木建設部の男性職員(35)を懲戒免職処分にしたと発表した。この職員は昨年7月31日付で、名鉄東岡崎駅構内での盗撮未遂行為で停職3カ月の懲戒処分を受けたが、今月に入って名古屋市内で女性のスカート内を盗撮。岡崎市職員懲戒審査委員会は、最初の懲戒処分から1年に満たない盗撮行為の再犯性などを重くみて判断した。

市人事課によると、職員は今月6日午後2時ごろ、名古屋市中区栄3の百貨店の上りエスカレーターで、前に立っていた女性のスカート内をスマートフォンのカメラで撮影した。女性の前にいた母親が振り返って盗撮を察知。職員は周囲の買い物客に取り押さえられ、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、名古屋中署の事情聴取を受けた。

この日、職員は有給休暇を利用して来店。事前に無音撮影機能のアプリケーションをスマートフォンにダウンロードして、店内を周回しながら複数の盗撮をしたとみられる。

昨年の盗撮未遂では名古屋地検岡崎支部への書類送検後に不起訴処分。懲戒処分による停職期間中は、職員に日々の行動記録を毎週提出させていた。復職後は時間外勤務を禁じたり、今年4月1日付の定期人事異動で当時在籍していた福祉部から土木建設部に異動させたりして対処していた。

市側の事情聴取に対し、職員は「同世代が家族を持っているのに、自分が独身であることや復職後の周囲の目線がストレスになっていた」と供述し、「公務員でありながら再び信頼を裏切ったのは申し訳ない」と陳謝したという。

谷口善一総務部長は「被害者、市民に大変な迷惑をおかけして申し訳ない。今後は綱紀粛正と服務規律の順守に努める」とした。