六ツ美悠紀斎田100周年記念事業実行委員会(野村弘会長)が23日、岡崎市地域交流センター六ツ美分館(悠紀の里)に、記念樹のオガタマノキの苗木と時計塔92万円相当を寄贈した。大嘗祭から100周年の節目を迎えた市の無形民俗文化財「お田植えまつり」(7日)への秋篠宮ご夫妻のご臨席を記念した。(今井亮)
オガタマノキは、大嘗祭から10周年の大正14(1925)年と、80周年の平成7年にも植樹された神木。この日の贈呈式では同実行委員会と六ツ美悠紀斎田保存会の約40人が出席。野村会長と寺田雄司副市長が約2メートルの苗木の根元にスコップで土を盛った。
野村会長は「悲願の100周年のお田植えまつりを地域の努力と支援で終えることができた。秋篠宮ご夫妻のお成りで、多くの心に喜びと感動が生まれ、悠久の100周年に立ち会えた幸せな人生の一こま。今後50年、100年続くような感動を刻み込む契機にしたい」とあいさつした。
同実行委員会は、今年のお田植えまつりの記録を含めた120〜130ページの記念誌を9月に発行し、12月に開く総会で解散する予定。今回の寄贈品に要した費用は、六ツ美地区の市民からの寄付金が充てられた。