おかざき塾歴史教室主宰の市橋章男さん(61)が、『天下人の実像』と『竹千代出生譚―壬寅 祈りものがたり』の2冊を正文館書店岡崎から出版した。
『天下人の実像』は、徳川家康の生い立ちから自立、苦難を経て、戦のない平和な時代の礎を築くまでを描いた。東海愛知新聞に平成22年から約1年間、同名のタイトルで連載したシリーズを加筆・修正した。
リーダー家康の思想・哲学を、豊富な史料を基に平易な文章、臨場感あふれる登場人物のセリフ、市橋さんが取材して撮影した多彩な写真とともに構成。「家康公400年祭の年に1冊の本にしたいと考えていたので、本を手に取ると感慨深いものがあります」と市橋さん。
『竹千代出生譚―壬寅 祈りものがたり』は、龍城神社の「徳川家康公式年大祭」を記念して同神社斎館で4月19日に行われた「朗読劇」のシナリオ。わが子・竹千代を思う母・於大の心の動きを、於大が語り聞かせる口調で書き下ろした。女優の紺野美沙子さんが出演し、於大になりきって朗読した。市橋さんは「紺野さんの語りを聞いていて涙がこぼれそうになりました」。
『天下人の実像』はA5判188ページ、1,389円(税別)。『―祈りものがたり』はA5判82ページ、1,500円(税別)。ともに正文館書店岡崎にあり、全国の書店からも注文できる。問い合わせは正文館書店岡崎(28―0111)へ。