岡崎市土井町の障害福祉サービス事業所「絆」(塚平一民社長)がこのほど、厚生労働省が主催するキャリア支援企業表彰において、中央職業能力開発協会の会長奨励を受けた。全国で21社が受賞したが、愛知県内では同社だけ。障害福祉サービス事業では全国で初めて。
起業して4年目の同社は、岡崎市と蒲郡市に障害者の就労移行支援施設を構えており、一般就労雇用に向けて職業訓練や実習、職場探し、就労後の職場定着支援などを行っている。ペーパークラフトでのコースター作りや新聞を使ったバッグ作りの基礎訓練に始まり、試作品の組み付けや袋詰めなど、それぞれの能力に合わせた作業訓練がある。また、履歴書の書き方や面接、パソコンの使い方などの作業訓練以外の指導も行う。現在は23人の障害者が施設を利用。これまでに65人が就職をしている。
サポートする支援員18人のキャリアアップが認められての受賞。塚平社長は「キャリアアップ制度はものづくり系の企業に多い。障害者の就労支援は困難なケースもあり、どのように対応するかがキャリアアップにもつながる。従業員(支援員)のキャリアアップシステムがあると企業は発展する」と話し、受賞を喜んでいる。(竹内雅紀)