岡崎市上佐々木町の岡崎石工団地で18、19の両日、石の掘り出し市「第18回団吉くんまつり」が開かれる。石の産地で職人の加工技術にも優れた岡崎の石製品をPRしようと毎年この時期に行われている。主催は岡崎石工団地協同組合。(竹内雅紀)
今回新たに設けられたのは、41年前に石だけで作られた石工団地神社前で実施する石割り祈願。中町の岡崎天満宮でお祓いを受けた厚さ1センチの五角形の御影石に自身が断ち切りたいこと(さぼり癖や短気、タバコ、酒)をペンで書き、金づちを使って一たたきで割る。先着30人で500円。また、団地内にある石を見つけるゲームは親子ペアでの参加を推奨する。
組合事務所前には屋台村と称して飲食店が10近く並び、神社前に急造の「縁日」ができる。手づくり市では雑貨を中心に20グループほどが出店する。パフォーマンス用の舞台ではキッズダンスやバルーンアートなどが予定されている。さらに共同加工場内はやや暗くして石明かりをともし、市内在住の家族バンドの演奏(18日のみ)などが繰り広げられる。
人気の巨石引き体験は18日午後3時から。3.5トンの御影石の原石を参加者が力を合わせて引っ張る。4トンの御影石の原石を割る巨石割り体験は19日午後3時から。いずれも無料。石職人の見学ツアーや石の重量当てゲームもあり、団地内の50事業所では墓石や灯籠、インテリア小物などの石製品を通常よりお値打ち価格で提供する。さらに岡崎応援キャラクター隊にも選ばれている同団地のマスコットキャラクター「団吉くん」も登場する。
実行委員長を務める戸松政洋さん(40)は「石工団地神社も含めて家族みんなで石に触れて楽しんでほしい」と呼び掛けている。
両日とも午前9時〜午後5時。雨天決行。実行委では当日は団地内が混雑することから公共交通機関(JR西岡崎駅から徒歩5分)などの利用も広報している。
問い合わせは、実行委事務局(31―3823)へ。