岡崎市は18日、平成27年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8.0%増の1,212億6,000万円、特別会計は9.1%増の663億6,896万1,000円、企業会計は6.8%減の552億1,781万1,000円。総額は4.5%増の2,428億4,677万2,000円。東部学校給食センターや市民病院救命救急センター棟の建設などの大型事業の影響で一般会計と総額は過去最大となった。内田康宏市長は「歴史と自然を活かし 魅力あるまちを創る予算」と命名した。(竹内雅紀)
一般会計の歳入は、主軸となる市税収入が0.7%増の656億9,635万7,000円。景気回復による給与所得増を見込んで個人市民税は3.2%増としたが、法人市民税は税制改正(一部国税化)により6.2%減。影響額は5億4,000万円とみられる。個人と法人を合わせた市民税は1.6%増となった。
また、昨年4月の消費増税に伴い地方消費税交付金が33.2%増、対象事業費の増加により、国庫支出金が11.1%、繰入金64.4%、市債86.0%とそれぞれ大幅に伸びた。繰入金のうち財政調整基金は過去最高の50億円、市債は過去5番目の69億円発行する。これらにより自主財源比率は3年ぶりに7割を切った。
歳出では、内田市長が公約に掲げる乙川リバーフロント地区整備に12億8,135万円、市民会館改修に15億5,521万円、東部学校給食センター建設に22億2,622万円、市民病院救命救急センター棟建設に12億5,095万円を計上。ハード事業への支出が目立つ。
市制100周年記念プレ事業としての位置付けもある家康公400年祭関連は総額2億500万円。また、平成32年4月開業予定の大学病院の支援基金として新たに5億円積み立てる。消費増税で得る26億1,816万円は社会保障費に充てる。
主な新規事業は、東公園内の動物園整備や新しい駐車場の整備に2億7,198万円、桜を市の花に追加することや桜並木づくりを目指す桜植樹推進に1,112万円、健康診断受診や健康イベントへの参加をポイント化して景品抽選に応募できる健康マイレージ事業に84万円など。
特別会計は11会計。国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険などが増えている。企業会計は、病院事業が16.7%減、水道事業が11.8%増、下水道事業が3.6%減となっている。