インターネットショッピングサイト「楽天市場」を運営する「楽天」が実施する電子商取引授業「楽天IT学校」に参加している県立岡崎商業高校が、東京国際フォーラムで15日に行われた「楽天IT学校甲子園 2015」に出場し、見事優勝した。準優勝だった昨年の雪辱を果たした。(横田沙貴)
大会には全国21校が出場。同校の出場は2回目。今年は情報処理科3年27人が6チームに分かれて女性向けのムートンブーツ(毛皮を使ったブーツ)の販売ページを制作、昨年11月19日から2カ月限定で販売をした。
代表として出場したのは「チームAMUSE」の曽野香恋さん、神谷杏莉さん、曽我萌果さん、高木優華さん、土谷悠花さんの5人。ブーツの端を折りファーを表面に出す2種類のデザインを楽しめることに着目。「足元寂しくないですか?」のキャッチコピーと合わせ、10通りのコーディネートを提案した。モデルは曽野さんが担当した。主な購入者層を女子高生に絞り込み、スマートフォンで見やすいよう、画像のサイズや配置を工夫した。
当日のプレゼンは、2分間で元気いっぱいにページの内容やレビュー(購入者の感想)などを紹介。私服とブーツを身に着けた曽野さんがステージに現れ、場を盛り上げた。
指導に当たった楽天編成部の茂木恵美子さんは「会場中を巻き込むようなパワーのあるプレゼンでした。みんなの頑張りはとても美しかった」とたたえた。
楽天IT学校の最終授業が21日、同校で行われ、生徒は2カ月間の成果を分析し、良かった点や悪かった点、改善点などをまとめた。販売期間中、6チームが計約200足を販売、売り上げは40万1,646円。
商品提供などで協力してきた名古屋市のロイヤル直営本部長・近藤武志さんは「商売としてはもっと売れなければいけないところだが、それぞれのページの特徴が転換率(閲覧1回当たりの商品が購入された比率)やレビュー数などに反映された」と評価した。