プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズで正捕手として活躍する伊藤光選手(25)が18日、母校の岡崎市東海中学校を訪れた。同校では毎年「ようこそ先輩!」と題して、さまざまな分野で活躍する卒業生を招き、講演会を開催。伊藤選手は、昨年に続き2年連続の来校となる。(大山智也)
今年はチームのリーグ2位躍進への原動力としてシーズンを通して活躍し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞にも選ばれるなど、めざましい活躍をした伊藤選手。金色に輝く新しいユニホーム姿で会場の体育館に登場すると、500人以上の後輩から一斉に大きな拍手が沸き起こった。
今年の講演会は、生徒会主導で企画。例年の講演形式から、教員や生徒との対談形式で進められた。伊藤選手は話の中で、ケガで一軍から離れた経験、練習中の苦労などを例に挙げ、つらいときでも腐らずに頑張ることの大切さを訴えた。
またペナントレースでリーグ2位、クライマックスシリーズ初戦敗退という結果については「今年は優勝を逃して悔しい思いをしました。来年は『あの悔しさがあって良かった』と言えるように、優勝を目指して頑張りたい」と来期への抱負を力強く語った。
この後は、キャッチボールをはじめ、ストラックアウトやフラフープゲームなど、各種レクリエーションで生徒と交流。記念としてサインボールをプレゼントする場面もあった。
退場の際にも、積極的に生徒とハイタッチするなどして惜しみないファンサービスを披露。「応援しています!」「絶対優勝してください!」との熱いエールを背に受けながら、会場を後にした。