岡崎市は19日、老朽化が進み来年9月からの改修を決めている市民会館の基本設計をまとめた。総事業費は、昨年12月に公表した約22億円より14億円増の約39億円。平成28年10月のリニューアルオープンを目指す。(竹内雅紀)
建物は壊さずに内装を整備。椅子を全面更新し、現状よりもゆったりできるよう幅を4センチ広げる。また、舞台の奥行きを10メートルから14.3メートルに拡張する。これに伴い席数は1556席から1100席に減少。空調による騒音を低減させ、ホール扉を二重化して音漏れを防ぐ。音の残響時間も現在の1.5秒から1.83秒になるよう改善。
外溝は、入り口付近の段差をなくして平面にし、バリアフリー化する。入り口前には「創造の庭」を設けて、屋外ミニコンサートなどができるようにする。
総事業費が増加した理由として、前回が税抜き価格だったことや、昨今の建設物価の高騰、舞台上部に設けるフライタワーと呼ばれる設備などを追加した結果―などを挙げている。
今後は来年2月に一般競争入札を行い、業者を選定。改修を機に施設の愛称も募集するとしている。