岡崎市と幸田町の書家で組織されている「岡崎総合書道会」の第1回選抜展(東海愛知新聞社など後援)がきょう19日から23日まで、同市美術館で開かれる。同会の顧問、董事、参与、参事、常任理事、理事、幹事の計59人が1人1点ずつ出品する。
同会は優れた作品を鑑賞してもらいたいと、毎年作品を掲載したカレンダーを制作していた。だが、カレンダーは各月1作品で12点までしか掲載できないため、多くの作品に触れてほしいと、初めて選抜展を企画した。
作品の大半が創作。しなやかな筆遣いの「生命」、柔らかな運筆の「良寛詩」など、好きな言葉や漢詩、物語の一節、創作詩などをさまざまな書体で表現。題材に込められた思いを刻み付けるように揮毫した。紙も色や文様が付いたものを使ったり、紙の代わりに木に彫り込んだりと、墨のにじみやかすれといった運筆以外の表現法にも着目して素材を選び、表装してある。
関係者は「今回出品された作品は字が芸術にまで昇華され、書家一人一人の思いが表現されている。一つ一つの作品を味わい、作品に込められた書家の信念や培った全てを感じ取っていただければ」と話している。(横田沙貴)
出品者は次の皆さん。