菊花の展示や即売が行われる恒例の「三河の菊まつり」が29日、岡崎公園で始まった。主管する三河菊花協会員ら約150人が、丹精込めて育てた「大輪」「懸崖」「総合花壇」など9分野で計約800点を出品。31日には県菊花協会公認審査員による審査も行われる。11月7日まで。切り花の展示のみ30日から3日まで。
今年は夏以降に雨や曇りの日が多く日照時間が短かったため、例年よりも開花が早まった。だが、そうした中でも出品者の技量が上がり、色とりどりの花を見事に咲かせている。
また、宮崎、豊富、矢作北の3小学校の児童が育てた菊もある。授業やクラブ活動で、三河菊花協会員が講師として育て方を指導した。
同協会の山田敏夫会長は「協会員の高齢化や趣味の多様化などが要因で、菊を育てる人が減っており、協会員の確保と技術継承が課題です。そのために、講師派遣や講習などにも取り組んでいます。展示されている菊を見て『私も育ててみたい』と興味を持っていただけたら、うれしいですね」と話した。(横田沙貴)