東海愛知新聞バックナンバー

 10月12日【日】

DMAT派遣など実施

岡崎市民病院 集団災害訓練に350人参加

岡崎市民病院で11日、集団災害訓練が実施され、同時に県主催の中部ブロックDMAT(災害医療チーム)実働訓練、初めての岡崎幸田災害医療対策本部設置運用訓練も行われた。震度7〜6弱の大規模地震が発生―という想定で、医師、看護師、保健所、消防職員ら約350人が参加した。(大津一夫)

玄関前では、負傷の程度によって治療の優先度を決めるトリアージ訓練が行われた。負傷者になった看護学校の生徒らに、意識があるかを確認したあと「歩くことができますか」「どこが痛いですか」などと看護師が声を掛け、症状に応じて赤、黄、緑のタグを手首などに付けていた。

病院内に設置された岡崎、幸田の対策本部では担当者が衛星携帯電話などで行政に連絡し、被災者の数、道路状況などを確認。情報をボードに書き出すとともに、県庁にDMATの派遣を要請した。

木村次郎院長は「災害時には多くの負傷者が集まる。限られた人材と機材で1人でも多くの人を助けるにはどうしたらいいか。あわてずに対応できるよう訓練で身に付けてほしい」と話していた。