がん患者や家族、医療関係者らが交流しながら24時間歩き続けるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン岡崎」があす27日午前11時30分から、岡崎市羽根町の暮らしの杜(服部工業工場跡地)で行われる。5年連続の開催は愛知県内で岡崎だけ。今年は「サイン(前兆)」をテーマにがんに立ち向かう勇気と連帯を育む。(竹内雅紀)
24日現在、40チーム約1200人が参加登録。そのうち、がん患者や闘病者、克服した人を総称した「サバイバー」は80人前後。実行委員会では当日も受け付けている。
会場では例年通り200メートルトラックを用意。24時間リレー形式で歩を進める。正午前の最初の1周目はサバイバーだけで歩く「サバイバーズラップ」があり、28日正午ごろには再度サバイバーのみの「ラストサバイバーズラップ」が繰り広げられる。さらに医療スタッフらによるケアギバーズウオークも予定されている。
昭和60(1985)年にリレーを始めた米国人医師ゴルディー・クラットさんが今年8月に胃がんで亡くなったことを受けて、今回は追悼の意を込めて途中で歌を1曲ささげる。がんで亡くなった人や闘病中で来場できない人のために空のテーブル設け、周囲に人が集まって詩の朗読に耳を傾ける儀式「エンプティーテーブル」があるほか、好評のキャンドル「ルミナリエ」もともす。
山口史依実行委員長(49)は「参加チームの約9割がリピーターで、イベントが定着してきた。皆さんで協力して命をつなぐリレーを楽しんでほしい」とほほ笑む。今年は岡崎の影響を受けて豊川市でも10月4、5日に開催され、徐々に広がりを見せている。
参加費は1人1,000円。サバイバーと18歳未満は無料。ルミナリエは1個500円。収益金は日米の対がん協会に寄付される。問い合わせは、実行委員会(070―5251―3681)へ。