岡崎市内の小中学校教職員で構成する自主研修サークル「おかざき映像教材研究会」がこのほど、日本視聴覚教育協会主催の平成26年度全国自作視聴覚教材コンクールの中学校部門で、最優秀に当たる文部科学大臣賞を受賞した。同会は平成元年度から毎年入賞しており、文科大臣賞受賞は3年ぶり。16日に制作者代表が内田康宏市長に報告した。(竹内雅紀)
大臣賞受賞作は中学1年対象の理科教材ビデオ「空気を探る〜空気自動車から〜」。圧力の学習の補助教材として、梅園小の服部将也教諭を中心に4人で班をつくり、市視聴覚ライブラリーの支援を受けて昨年4月から制作に取り組んだ。
圧縮空気の力で動く物を紹介。豊田自動織機が開発した時速120キロでの走行が可能な空気自動車や、岡崎市中消防署が救助で車を持ち上げる際に使用するエアジャッキなどを取り上げた。収録時間は10分8秒。今年4月から学校の授業に取り入れられている。
服部教諭は「空気は目に見えないもの。身近で空気の力、圧力が利用されたものを映像化することで、生徒たちに少しでも興味を持ってもらい、科学の楽しさを知ってほしいと思って制作した」と振り返った。内田市長は「言葉よりも視覚で訴える方が効果的だと思う。大変素晴らしい結果だ」とたたえた。
コンクールには各都道府県から104点、岡崎市からはビデオ教材4点、マルチメディア教材2点の応募があった。社会教育部門では、竜海中の鈴木一史教諭が中心となって制作したビデオ教材「三河木綿〜伝統を紡ぐ人々〜」(15分30秒)が優秀賞を受賞した。