東海愛知新聞バックナンバー

 8月14日【木】

岡崎 山﨑さん80歳でCDデビュー

「三河の花よ」「母恋情話」

岡崎市下三ツ木町の山崎建設会長山﨑満さん(81)が4月にCDデビューし、各地で歌声を披露している。のどの手術の影響で40年近く歌は控えてきたが、医者から許可が出た2年半ほど前から本格的に始めた。「人生最後の道楽」と謙遜するが、2枚目のCD発売にも意欲的だ。(竹内雅紀)

のどの手術はこれまでに3回行い、37歳から41年間大好きな歌を我慢してきた。医者の許可が下りてからは毎月、10曲程度を覚えて“持ち歌”化した。CDデビューの話が持ち上がったのは昨年10月ごろ。「50年以上連れ添っている妻との思い出、記念に三河の歌でも作ろうかという気持ちだった。この歳で歌手になるなんて思いもしなかった」と振り返る。

レコーディングは、発売元のキングレコード社の東京スタジオで行い、4月上旬に発売された。山﨑さんが80歳の時だった。1曲目の「三河の花よ」は、5月に78歳で亡くなった池田桃岳さんが作詞、90歳で現役の只野通泰さんが作曲を手掛けた。歌い手の山﨑さん(CDでは「山崎みつる」)との3人の年齢を足すと約250歳。山﨑さんによると、同曲は「音域が狭くゆったりした曲なので難しい。やさしく歌わないといけない」。歌詞には山﨑さんがかつて家康行列で徳川家康役を務めたことから「殿」のフレーズや妻・久枝さん、自身の名前も盛り込まれている。もう1曲の「母恋情話」は「三河の花よ」よりはテンポが速い。

「恥ずかしい気持ちがあるので、地元ではあまり歌っていない」と山﨑さん。西尾市や豊川市、碧南市、安城市などでデビュー曲を披露しているという。「できれば自分が好きな、音域が広く、抑揚がはっきりした歌を出したい。ビブラートも入れたい」と話す。

1,200円。問い合わせは、山崎建設内の山崎みつる音楽事務所(43―1234)へ。