東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【土】
岡崎市の25年度決算

市税収入650億円 過去3番目

「景気回復基調か」と見解

岡崎市は8日、平成25年度決算の概要を発表した。一般会計の歳入は前年度比6.2%減の1,145億1,246万円、歳出は5.8%減の1,086億3,988万円。26年度分の繰り越しを引いた純剰余金は50億8,908万円(5.2%減)で2年連続50億円超となった。(竹内雅紀)

■純剰余金は50億

歳入の軸となる市税収入は、約14億円増(2.3%増)の650億5,891万円で過去3番目の規模。

個人市民税は給与所得者の賞与や時間外賃金、法人市民税は輸出関連企業の業績回復などが好影響して、それぞれ約3億円増えた。

また、家屋の新築や増築の増加で固定資産税も1.6%増となり、市財政担当者は「景気回復基調ではないか」との見解を示した。

歳出は、新中学校建設や名鉄東岡崎駅橋上改札口など大型事業のピークが過ぎたことから、普通建設事業費は35.9%減となった。

■下水道も黒字に

純剰余金50億円のうち40億円は財政調整基金に積み立て、市制100周年記念事業や将来の財政事情などに備える。残る10億円は26年度の補正財源に充てる。

特別会計は純剰余金が22.9%減の9億1,179万円。企業会計は病院事業が5,366万円、水道事業が10億4,959万円、下水道事業が1,654万円の純利益だった。24年度赤字だった下水道事業も含めてすべてが黒字化した。市民病院の病床利用率は93.2%、下水道普及率は86.12%だった。

また、5年連続で普通交付税の交付団体になった。交付額は前年より約4億5,000万円減の11億4,839万円。地方自治体の財政状況を示す財政力指数(1.0を超えると裕福)は0.99。