夏の安全なまちづくり県民運動(10日まで)期間中の7日、岡崎市図書館交流プラザ・りぶらホールで「振り込め詐欺防止対策会議」が開かれた。金融機関職員や安全なまちづくり推進指導員ら約150人が集まった。
振り込め詐欺の被害防止は、同運動の重点事項の1つ。岡崎署管内(岡崎市、幸田町)で6日現在、12件の振り込め詐欺があり、被害金額は約6,000万円。すでに昨年1年間の被害金額(約3,500万円)を超えている。一方で金融機関が12件約2,700万円の詐欺を未然に防いでいる。
参加者は同署員から振り込め詐欺をはじめとした犯罪の発生状況や傾向と対策を学んだ後、窓口職員による声掛け訓練を見学した。
参加者のうち、代表して3人の女性職員が、オレオレ詐欺、未公開株売買などの特殊詐欺、振り込め詐欺でなかった場合の3つの想定で対応した。振り込め詐欺か判断するチェック表を活用したり、ゆっくりと事情を聴いたりした。中には「支店長と一緒に警察署へ相談に行ってみませんか」と呼び掛ける姿もあった。
会議に先立ち、感謝状贈呈式もあり、窓口で詐欺被害を阻止した十六銀行岡崎支店の山田章支店長とあいち三河農業協同組合本宿支店の市川晃支店長に、鈴川信視署長から感謝状が手渡された。(横田沙貴)