岡崎市内の飲食店など15店で19日、地産地消推進弁当「岡弁」が販売された。
岡崎げんき館では、岡崎給食、ムツミフーズ、四季の味まごころ亭がそれぞれ10食限定で岡弁を出張販売。チーズとハムをみかわもち豚ではさみ、ムラサキ麦粉をまぶして揚げ焼きにした「おかき揚げ」や、地場野菜の法性寺ネギを使った「法性寺ネギとエノキの肉巻き」など、いずれも市内の小学生から高校生が考案したレシピを採用した、多彩な弁当を取りそろえた。
午前11時30分の販売開始を待たずに長蛇の列ができるほどの人気ぶりで、開始10分以内にすべて完売する大盛況。購入者からは「子どもたちの発想が面白い」「またやってほしい」と、歓迎の声が聞かれた。
また館内の市民ギャラリーでは、食育パネル展を開催中。岡弁の詳しい経緯、法性寺ネギやジネンジョなどの地場野菜、岡崎を代表する特産品の八丁味噌とそれらを使ったレシピが一挙に紹介されている。22日まで。
「岡弁」は、昨年8月21日に行われた「第41回生徒市議会」の中で、六ツ美北中学校の生徒たちから「岡崎が誇る野菜や特産品を市内外の人にもっと知ってもらい、おいしく食べてもらうために、岡崎ならではの『駅弁』ならぬ『岡弁』を作ってみたらどうか」と提案があり、市が快諾。地元産の食材を使ったレシピを公募し、採用された岡弁を販売した。
地元食材を使用することで、地場野菜や特産品の存在をPRし、食育について考える機会を設け、地産地消推進につなげるのが目的。市内飲食店などの協力で実現し、国が定める食育月間(6月)の食育の日(19日)に合わせて実施した。