東海愛知新聞バックナンバー

 5月29日【木】

幸せで本望の3年間

1日に退任 葵武将隊の家康役・小澤寛さんに聞く
―武将隊を演じてみての感想は。
「最初は手探り状態で、不安だらけでした。ただし、岡崎を盛り上げようという気概はありました。途中でメンバーの入れ替えなどはありましたが、皆様には受け入れてもらったのかなと思います。正直、ほっとしています。幸せで本望の3年間でした」
―印象に残っていることは。
「平成23年4月30日の初陣(出陣式)が一番。報道陣やお客様がたくさんいて、驚いたのを鮮明に覚えています。また、市民参加型だった舞台公演『ROAD』(24年9月15日)も印象深いですね」 
―つらかったことは。
「3年目からはプロデューサー役を兼任しました。それまでは日本舞踊西川流師範の西川千雅さんが務めていて私は自由にやらせてもらっていましたが、そういう状況が一変しました。いろいろと悩みましたね」
―脱退の理由は「モチベーションの低下」と聞くが。
「プロデューサー役として全体を見渡すようになり、メンバーの入れ替わりや気の緩みもあって喝を入れたこともありました。しかし、いろいろな制約もあって、なかなかコントロールできないこともありました。徐々に思いが薄れてきたことは否定しません。もう少しいろいろな方との話し合いの場がほしかったですね。ただし、決して岡崎のことが嫌いになったわけではありません。皆様が心配されている体力面は全然問題ないです」
―今後は。
「名古屋を中心に舞台活動、タレント活動をします。若手の育成にも力を入れたいですね」
―ファンへメッセージを。
「全国的に武将隊ブームは下降気味と言われていますが、葵武将隊はいつまでも市民に愛される存在であってほしい。ファンの皆様と良好な関係を築けたので、これからも葵武将隊をよろしくお願いします。3年間支えてくださった皆様には感謝しています」