東海愛知新聞バックナンバー

 5月22日【木】

東公園に恐竜模型4体

市民が1億円寄付
来年3月お披露目

岡崎市は21日、市東公園内に恐竜の模型を4体設置すると発表した。同園の新たな魅力にし、子どもたちのためにも夢のある公園にしたいとの思いから来年3月にお披露目。4体の総額は約1億円で、市民(匿名)からの寄付で作る。(竹内雅紀)

時計塔北側広場に設置される4体は、ティラノサウルス、ブラキオサウルス、トリケラトプス・ヤング(子ども)、プテラノドンと巣。いずれも耐久性に優れた軽量の繊維強化プラスチック製。最新の学説に基づいて忠実に再現されるという。

恐竜の代表格のティラノサウルスは全長約12メートル、高さ約4.5メートルとほぼ原寸大。高さ約14bのブラキオサウルスは迫力がある。ほかの2体は子ども向けの小ぶりな作り。

製作はロボット製造などを手掛ける「ココロ」(東京都羽村市)。同社は福井県勝山市の県立恐竜博物館に展示されている模型を製作しているほか、岡崎公園内のからくり時計も製作した実績がある。

昨年12月、内田康宏市長が寄付者と話し合い恐竜の設置を決めた。同園は無料で動物が見られるが、平成17年をピークに来園者が減少(25年度は年間約34万人)。新しい飼育動物の入手が困難などの理由から、公園整備の一環として恐竜模型の設置で意気投合したという。

市は「インパクトがあり、子どもたちに、よりリアルな恐竜を楽しんでほしい」と期待を寄せている。