岡崎「第九」をうたう会(米津眞会長)が9日、岡崎市甲山会館で発会式を行った。11月23日午後4時開演の第32回演奏会(市民会館)に向けて毎週金曜日に会員が「歓喜の歌」の練習に励む。(竹内雅紀)
同会は昭和58(1983)年に発足。毎年秋から冬に第九演奏会を開いている。今年の指揮者は3年ぶり3度目となる新通英洋さん、管弦楽は30回目となる名古屋フィルハーモニー交響楽団。
午後7時からの発会式では小学生から80代までの男女約100人が参加。昨年9月に行った演奏会のDVDを視聴した後、米津会長が「演奏会に何回も出ている人でも約半年間の練習がないとなかなか歌えない。これからの1回ずつの練習が、32回目を迎える伝統の演奏会の基礎になる。しっかりと練習を積んで、皆様に感動を与えられるような素晴らしい演奏会にしたい」とあいさつした。合唱指導を行う鏑木勇樹さんらスタッフが紹介され、早速発声練習に入った。
昨年は市民会館の空調設備などの改修工事に伴い、例年よりも数カ月早い演奏会となり、今年の発会式までは8カ月という長い期間が空いた。その間、会員有志らが月2回程度集まって、混声合唱の唱歌メドレー「ふるさとの四季」を練習してきた。この日は、その成果が披露された。舞台に上がった会員有志は、鏑木さんの指揮とピアノの伴奏に沿って、生き生きとした表情でメドレーを歌い切った。舞台下で見守った会員からは「ブラボー」と声が掛かったり、拍手が起こったりした。
同会では6月27日まで会員を募集中。一般1万5,000円、大学・短大生は1万円、高校生以下は6,000円。親子や団体(学校)割引もある。対象は小学4年生から。蛭川浩史実行委員長は「幅広い世代で1つの曲を作り上げていくことに意義がある。多くの方に参加してほしい」と呼び掛けている。
問い合わせは、共催の岡崎文化協会(23―6432)、休日・夜間は蛭川実行委員長(090―9126―9310)へ。