東海愛知新聞バックナンバー

 5月10日【土】

むらさき麦御膳 12日から販売

地産地消弁当 あっさり味 972円

岡崎市桑谷町の岡崎給食(井上和俊社長)がこのほど、岡崎の野菜や特産品を使った「岡弁料理レシピ」をもとにした地産地消弁当「むらさき麦御膳」を作った。岡崎ならではの食材を組み合わせた岡弁第1弾は、12日から販売される。(竹内雅紀)

■生徒市議会提案 岡崎給食が商品化

岡弁は、昨年8月の生徒市議会で六ツ美北中生徒が提案。市が翌月、岡崎らしさが詰まった料理レシピを募集したところ84点の応募があった。同社は県立岩津高校の伊藤愛香さん、宇野綾華さん(当時1年生)が考案したホワイトソースに八丁味噌を加えたグラタン「ミソイトグラタン」を採用し、ほかのオリジナルメニューを加えて商品化した。

「むらさき麦御膳」は7品で構成。

  1. 三河もち豚のもも肉にわさび風味のマヨネーズ添え
  2. 岡崎産ナスとネギに高温で焼き上げたトマトソースかけ
  3. 八丁味噌と菜種油「赤水」で作ったピリ辛自家製だれをむらさき麦うどんにかけたカップ状岡崎まぜめん
  4. むらさき麦と餅米を炊き上げた八丁味噌を絡めた焼きおにぎり
  5. おからを高温で煎って味付けした和風ごま団子
  6. 備前屋の古代葵餅
  7. ミソイトグラタン

彩り鮮やかで、全体的にあっさりとした味付けになっている。女性を主なターゲットにしているが、適量で満腹感が得られる。

パッケージデザインは、愛知産業大造形学部デザイン学科の学生が協力。むらさき麦や葵の紋、協力した市内9社名、むらさき麦にちなんだ松尾芭蕉の句などをあしらった。井上社長は「岡崎の特産品を詰め込んだ弁当。メニュー構成には苦労したが、手作り感あふれる内容。岡崎を代表する弁当にできたら」と期待を込めている。

972円。注文は平日午前10時〜午後3時に同社(48―7593)へ。配達日の3日前までに注文し、5個から。17日に藤川町の本陣跡広場で開かれる「藤川宿むらさき麦まつり」では、限定20食で販売する。