岡崎市は8日、乙川リバーフロント地区整備基本方針を発表した。重点施策として、殿橋・明代橋、新しい人道橋、徳川四天王石像、川の駅・リバースペースの4つを掲げている。会見で内田康宏市長は、2年後に控える市制施行100周年の節目には人道橋の着工や四天王石像の設置、殿橋補修の実施を目指す意向を示した。(竹内雅紀)
老朽化が進む近代土木遺産の殿橋は、橋の管理者の愛知県と共同で補修工事の実施を目指す。明代橋も安全性の調査・分析を県に要請する。その後、架け替えをはじめとする岡崎のシンボルとなる橋への準備をする。
両橋の間に架かる中央緑道南側の人道橋はイベント空間としても使えるような予備設計を進める。四天王像は殿橋四隅を設置の第一候補として検討し、石像の規模を決める。素材は、石以外の物を組み合わせる可能性もある。
また、徳川家康生誕の地を示すために名鉄東岡崎駅前に若かりし家康の像を置く案も示した。川の駅・リバースペースは、太陽の城跡地に計画する宿泊施設との併設を含めた整備構想を策定する。
内田市長はこのほか、夜間の魅力向上のため河川敷のライトアップや、市制100周年記念として桜の木を植樹する構想も示した。
財源は国の社会資本整備総合交付金を最大限(平成27年度から5年間)活用して進める。市役所内には12の専門チームを設け、内田市長を会長とする「岡崎市乙川リバーフロント推進会議」を設置。基本計画は今年度中に策定する。