東海愛知新聞バックナンバー

 3月8日【土】

広報紙部門でW特選 岡崎市と幸田町

愛知県広報コンクール

各自治体の広報技術向上を目的とした「平成25年度愛知県広報コンクール」の入賞作品がこのほど発表され、岡崎市と幸田町が広報紙部門で最優秀に当たる特選を受賞した。幸田町は1枚写真、組み写真でも特選を受賞。両自治体の広報担当者に喜びの声を聞いた。(竹内雅紀、横田沙貴)

■2年連続

岡崎市は昨年に続く特選受賞。対象は「市政だより おかざき 4月1日号」で、市内で2月にある伝統の祭り「滝山寺鬼まつり」を巻頭で10ページにわたって特集した。クライマックスの火まつりの迫力ある写真や、鬼の面の昔話などを掲載。審査員からは「完成度の高い特集。伝統をこれからも伝える熱意を感じた。大人から子どもまで楽しめる紙面」との講評を受けた。

担当は、ともに広報課配属2年目の後藤里佳主事(30)と土田雄也主事(28)。土田主事は、祭り当日はもちろん、2週間前の準備段階から密着取材した。「寒さが厳しく大変だったが、地元の皆さんの協力で楽しくやれた。目に見える形での評価はうれしい」、後藤主事は「転入者にも分かるような広報を心掛けている。火まつり以外の伝統行事も知ることができた。リニューアルしたばかりの4月1日号での受賞はうれしい」と笑顔で語った。

■3冠達成

幸田町は、町村部の広報紙、1枚写真、組み写真の3部門で特選を獲得した。

広報紙は「広報こうた6月号」。巻頭で、ソニー幼児教育プログラム優秀園に選ばれた大草保育園の園児が、自然と触れ合う姿を取り上げた。子どもたちが描いたイラストも掲載し、「豊かな自然と子どもたちの姿が印象づけられる仕組みで、地方からの発信という意味で非常に優れた構成」と講評された。

同号の特集の最終ページは組み写真部門の特選にも選ばれた。「どうして」「なんで」といった子どもたちの言葉が飛び交うメルヘンチックな雰囲気になった。

1枚写真は同3月号。坂崎保育園で開かれた行事で、お年寄りに手作りプレゼントを渡す前の女児の緊張が伝わる1枚だ。

広報紙は企画政策課の神田拓磨主事(31)が取材・撮影からレイアウトまで1人で担当。「町民の皆さんから好評だった広報紙を出品した。保育園などの内側を見る機会は少ないので、とても喜ばれた。これからも、見やすく分かりやすい広報紙を作っていきたい」と話していた。

コンクールの対象は広報紙、ウェブサイト、写真、映像、広報企画の5部門8区分。全116点の応募があった。広報紙(市部)18点、同(町村部)4点、市町村の区分がない写真(1枚写真)は41点、同(組み写真)には22点が応募した。

特選作品は愛知県代表として「平成26年全国広報コンクール」へ推薦された。