岡崎市内にある20の公立中学校で6日、卒業式が行われた。昨年新設された翔南中学校では、開校後初の卒業生となる172人(男子90人、女子82人)が式に臨んだ。
卒業証書授与の際は、卒業生が順番に壇上へ上がり、加藤政幸校長から1人ずつ卒業証書を受け取った。卒業生が席に戻ると、加藤校長は「開校から約1年、きょうが記念すべき本校1回目の卒業式。皆さんはこの1年間、翔南中の創成を担う第1回生として本当に頑張ってくれました。皆さんに『翔南中は自分の母校だ』と胸を張ってもらえるように、これからは皆さんの分まで全員で頑張っていきます。卒業おめでとう、そしてありがとう」と式辞を述べた。
来賓祝辞、在校生による送辞の後は、卒業生代表の中根丈君が答辞。「今、絆というたすきを在校生の皆さんにつなぎます。僕たちが築いた翔南中の歴史に、新たな1ページを刻んでください」と在校生に答えた後、「たった1年間でしたが、翔南中での1年はとても楽しく、充実していました。これからは1回生であることを誇りに、自分の道を1歩ずつ歩んでいきます」と決意を表した。
最後は、このほど完成したばかりの校歌を全員で斉唱。感極まって目に涙を浮かべる卒業生もいたが、胸を張り、最後まで懸命に熱唱していた。
この後、卒業生たちは会場の体育館を退場し、体育館東側にある「継承の丘」で今後の飛躍を誓う風船を空へ飛ばした。
同校は、南中学校の大規模化解消を目的に昨年4月に開校。今回卒業した生徒たちは、南中学校に2年間通った後、今年度から翔南中学校へ移った。
市教育委員会によると、今年度の市内公立中学校卒業者数は男子1952人、女子1820人の計3772人。