東海愛知新聞バックナンバー

 3月4日【火】

「桜のまち」づくりへ

市制100周年機に全域で植樹
岡崎市議会代表質問

岡崎市議会3月定例会は3日、本会議を再開して代表質問が行われ、蜂須賀喜久好(自民清風会)、三宅健司(民政クラブ)の2議員が登壇した。

蜂須賀議員が、市制100周年記念事業の現時点での具体的な検討内容について質問した。

石原敏宏企画財政部長は「本市には、『日本の桜100選』にも選ばれている岡崎公園や伊賀川堤など、多くの市民、観光客に親しまれ、東海地域を代表する桜の名所がある。市制100周年を機に、市民、地域と連携して市内全域で植樹を進め、『桜のまち岡崎』と言われるような事業にも取り組んでいきたいと考えている」と述べた。

■総合雨水対策計画策定へ

また、蜂須賀議員が、伊賀川など県・市で進めてきた床上浸水対策事業後の市の今後の取り組みについてただした。

内田康宏市長は「平成20年8月末豪雨の発生から5年半が経過し、5河川の改修も完了を迎えつつある。しかし、時間雨量100ミリを超す豪雨が再び発生したら、当時より軽減されるとはいえ、一定の浸水被害が生じることは避けられないだろう」としたうえで、「このような状況を踏まえ、防災基本条例の『自助・共助・公助』の基本理念に基づき、施設整備などハード面の対策と、民間への助成などソフト対策を複合的に組み合わせた総合的な雨水対策計画を策定していくことにした」と述べた。

さらに「この計画を策定するには、河川改修を担当する部局だけでなく、下水道の整備、道路の新設や維持管理、公園の整備、土地利用のための計画、学校関連施設の増改築などさまざまな分野を担当する組織の連携が必要だ。また民間の関係者の理解と協力も必要で、官民の間にも緊密な連携が求められる。このため市役所内の関係組織を横断した全庁的な体制を整え、今後、雨水総合計画の策定に取り組んでいく」と答えた。