東海愛知新聞バックナンバー

 3月2日【日】

オカザえもん 経済効果42億円超

岡崎市担当者も驚き

岡崎アート広報大臣のオカザえもんが岡崎市に与える1年間の経済効果が42億5,000万円に上ることが分かった。市が調査を委託した業者が速報値として試算をまとめた。

オカザえもんが大臣に就任した昨年4月から12月までの実績と、今年1月から3月までの推計を合算。昨年の実績は、市内での関連グッズの売り上げが1億5,000万円、出演した市内のイベントに関連して消費された額が19億4,000万円など計23億9,000万円と算出。最終的にはグッズの売り上げが2億7,000万円、イベントに関連する消費額は34億4,000万円となる見込み。

市の担当者は「正直この結果には驚いている。10億円にも届かないと思っていた」と話している。平成24年11月の「岡崎アート&ジャズ2012」でデビュー以降、市費の投入は約1,000万円。市の予想をはるかに超える費用対効果だ。

オカザえもんは当初、「気持ち悪い」と敬遠されがちだったが、20、30代の女性やインターネット上で「キモかわいい」と支持を集め、各種イベントやメディアに引っ張りだこになり、岡崎の認知度向上に貢献した。多い時で1日5カ所のイベントに出演し、関連グッズは現在300種類を超えている。また、子どもたちが学校で取り組む美術作品にも登場するなど、一種の社会現象にまで発展した。

一貫して「私の趣味ではない」としている内田康宏市長も28日に開会した市議会3月定例会の提案説明の中で「徳川家康公以来の発信力で全国に岡崎の名を知らしめていただいたことに深く感謝している」と述べた。

経済効果の確定値は3月31日の大臣退任式の際に発表される。(竹内雅紀)