岡崎活性化本部リバーフロント部会は12日、岡崎市の内田康宏市長に乙川リバーフロント地区整備の基本方針策定のための提言書を提出した。提言書では中央緑道の延長線上に歩行者専用の新橋建設、照明施設の充実、老朽化が進む殿橋の安全対策などが挙げられている。(竹内雅紀)
提言書は昨年5月から始まった部会6回と懇談会3回をもとに作成された。岡崎伝統の石を使った徳川四天王像の設置、夜間の景観を意識した照明施設、籠田公園南の中央緑道と県西三河総合庁舎東側を結ぶ歩行者専用の新橋建設のほかに、築80年以上の殿橋の補修や安全対策、国道1号に架かる複数の歩道橋撤去、岡崎公園の名称変更、殿橋以西に4本の歩行者用橋、太陽の城跡地に「川の駅」(仮称)のような商業施設建設、河川敷にランニングコースや乙川に貸しボート―など大胆な提案がされている。
乙川リバーフロント計画の中核でもある殿橋と明代橋のツインブリッジ構想については、架け替えも含めた「石の橋」の殿橋の整備が優先され、「緑の橋」の明代橋は歩行者空間の確保が記されたが、県道に架かる橋のため整備には時間がかかりそうだ。
横山正登部会長は「あくまで今回はスタートライン。オンリーワン都市・岡崎の魅力創出、市民が誇りに思えるまちをめざして検証してほしい」と注文した。内田市長は「市ができるものから積極的に対応したい。市中心部への回遊性、にぎわいのまち創造のために努力したい」と述べ、可能なものは新年度予算案に盛り込み、2年後の市制施行100周年までに完成させる意向を示した。
基本方針は3月末までに策定される。