「能見のお不動さん」として、市民に親しまれている岡崎市能見町の成田山貞寿寺(中村照紳住職)で1日、恒例の「節分会」が開かれた。
開運、厄除けなどを祈願する伝統神事として毎年開催。昨年に引き続き、ゲストとしてグレート家康公「葵」武将隊が参加したほか、今年は岡崎の人気ご当地キャラ・オカザえもんも加わり、約2000人が豆まきに臨んだ。
会場の本堂には、白い法被姿の子どもからお年寄りまで、幅広い年代の参加者が集合。司会者から参加者1人1人の名前が読み上げられると「はい!」と大きな声で返事をし、武将隊やオカザえもんから豆が入った升を受け取った。中には、家族3代で参加した人もおり、家族全員の升をまとめて受け取る姿もあった。
はじめに中村住職らによる読経と祈祷の後、カバンなどの手荷物を護摩の火にかざしてご利益を得る「御火加持」を実施。豆まきの際には「不動明王のもとに鬼はいない」という慣わしから、参加者は「鬼は外」とは言わずに「福は内」とだけ声を上げ、東西南北に向け3回ずつ豆をまき、最後は全員で万歳三唱して神事を終えた。(大山智也)