東海愛知新聞バックナンバー

 1月15日【水】

新成人ら決意新た

岡崎市内で12、13の両日、成人式と寒中水泳が行われ、大人の仲間入りをした若者たちがそれぞれの場所で決意を新たにした。(竹内雅紀、大山智也)

■大きな飛躍を期待 式典で内田岡崎市長

岡崎中央総合公園武道館で行われた成人式には、3314人(男1687人、女1627人)が参加。色鮮やかな振り袖や紋付き袴(はかま)の晴れ着姿で会場内は華やかに彩られた。オカザえもんの格好をして注目を集める新成人もいた。

内田康宏市長は式辞で「皆さんには選挙権が与えられる。政治や経済、社会への関心を深め、より良い岡崎、日本を築いていくため、常に大人としての責任と誇りを持って行動してほしい。本日を新たなスタートの日とし、自らの活力と若々しい感性でこれからの人生を切り開き、大きく飛躍されることを期待しています」と述べた。

新成人を代表して男女10人が登壇し、「夢と希望を持ち、責任ある態度で諸問題に取り組んでいきたい」などと誓った。式後には体育館に場所を移して恩師を囲んだ歓談会があり、中学校卒業以来5年ぶりに再会した旧友や恩師と思い出話に花を咲かせていた。

同市の成人式は昨年から「成人の日」前日の日曜日に変更。今回は平成5年4月2日から6年4月1日に生まれた3825人(男1920人、女1905人)が対象。前年比23人増。式への参加率は86.6%だった。

■乙川で寒中水泳

乙川河川敷では冬の風物詩、岡崎水泳協会主催の寒中水泳が行われた。昨年はあいにくの雨に見舞われたが、今年は天候に恵まれ晴天。気温7度の寒空の下、新成人の男女13人を含む計71人が参加した。

岡崎城西高校和太鼓部「彩輝」のオープニング演奏の後、開会式。式の中で、新成人たちは「祝成人」と書かれた鉢巻を頭に巻き、今後の抱負と成人としての心構えを宣言した。

準備運動の後、参加者たちは新成人を先頭に水温5度の乙川の中へ。川岸から約10メートル離れた折り返し点までの往復約20メートルを泳ぎきると、会場に設置された屋外風呂に漬かって体を温めた。

新成人で岐阜聖徳学園大学教育学部2年の磯谷裕斗さん(20)は「教師になるという夢を実現させるためにも、まずは今年の教育実習を全力で頑張りたいと思います」と抱負を語った。

乙川寒中水泳は、昭和24(1949)年にスタート。同42(1967)年の第19回以降は、乙川の水質汚濁のため一時中断していたが、平成7年に復活。以後毎年行われ、今年で復活から20年目を迎えた。