東海愛知新聞バックナンバー

 1月9日【木】

災害時連携協定

4大学・3短大が岡崎市と
避難施設提供 専門知識で協力

岡崎市は8日、市内4大学、3短大と大規模災害時などにおける連携協定を結んだ。これにより避難者受け入れや学生のボランティア活動、各大学独自の専門知識を生かした協力が得られるようになった。(竹内雅紀)

協定を結んだのは愛知学泉大学、愛知学泉短期大学、愛知産業大学、愛知産業短期大学、岡崎女子大学、岡崎女子短期大学、人間環境大学。協定書には避難所としての施設提供や災害時における学生のボランティア活動などを市が要請できると明記されている。

相互連携として、各大学の特色を生かした協力も盛り込まれた。管理栄養士専攻コースがある愛知学泉大は避難者の栄養管理支援、幼児教育学科設置の学泉短大は避難所での子ども・幼児対応、建築学科を持つ愛知産業大は災害に強い建築や快適で良好な避難所生活の確保、国際コミュニケーション学科を置く愛産短大は通訳を担当。幼児教育で有名な岡崎女子大・短大も避難所での子ども・幼児対応、心理コースがある人間環境大はメンタルヘルスケアを受け持つ。

岡崎女子大、岡崎女子短大の長柄孝彦学長は「この種の協定締結は意義深い。大学が自治体と連携し、地域ネットワークの拠点として役割を果たすことは公共的使命であり、学生や職員の防災意識向上にも役立つ」とあいさつ。内田康宏市長は「防災、減災を進める上で有効な手段。学生の若い力を活用することで市の防災力向上につながる」と礼を述べた。