東海愛知新聞バックナンバー

 12月17日【火】

棺などを供給

岡崎市 県葬祭業協組と災害協定を締結

岡崎市は16日、市役所で愛知県葬祭業協同組合と「災害時における葬祭用品の供給に関する協定」を締結した。同組合が県内の自治体と同協定を締結するのはこれで13例目。

協定書には、災害時に岡崎市から要請があった場合に同組合が棺やドライアイス、骨つぼなどを提供することなどを記載。東日本大震災では全国の業者に3万本の棺の要請があったという。

調印式に出席した寺田雄司副市長は「(岡崎市は)南海トラフ巨大地震では全壊、焼失棟数は約1万6000棟、死者数は約500人と想定されている。協定締結により迅速な対応をしていただけることは心強く思う」と礼を述べた。同組合の野杁章夫理事長は「今後は徹底した連絡網を確保してまい進したい。何とか力になれるように尽くす」と返答した。

市は同組合の下部組織に当たる岡崎葬具商組合と平成20年5月に「災害時における協力に関する協定」を締結済み。今回の協定締結によって5年前の協定は包括される。(竹内雅紀)