岡崎市ボランティア連絡協議会(岩瀬学会長)はこのほど、JR岡崎駅周辺で「人にやさしいまちを歩く会」を開いた。区画整理事業が進み、市内で最も変化し、障害のある人にとって“優しいまち”とされる同駅周辺を選んだ。
障害者に優しい街づくりを健常者にも考えてもらおうと、平成8年から各自治体で実施している県の「やさしい街づくりセミナー事業」の一環。
同協議会の呼び掛けで、障害者と学生、福祉団体の会員、ボランティア、一般市民ら約80人が、羽根町の暮らしの学校に集合。県職員から日程と車いす利用の説明があり、視覚障害を体験するためアイマスクを着用したり、交互に車いすに乗ったりしながら、徒歩4コース▽電車利用▽バス利用▽タクシー利用―に分かれて出発した。
電車利用は岡崎駅〜相見駅。徒歩のグループは歩道の段差や点字ブロックの有無をチェックした。アイマスクを着用して歩いた人は「思っていた以上に歩くのが怖かった」、車いすに乗った人は「障害物があり、真っすぐ移動するのが難しかった」などと感想を話した。(大津一夫)