東海愛知新聞バックナンバー

 10月6日【日】

「アートでZOO」

おかざき子ども美博 遊び心あふれる造形作品70点

造形家で静岡大学名誉教授の杉山明博さんの作品展「アートでZOO」が5日、おかざき世界子ども美術博物館で始まった。さまざまな木で作られ、遊び心にあふれた動物の造形作品が、親子の人気を集めている。12月15日まで。(今井亮)

静岡県三島市在住の杉山さん。自宅に構える工房と借用している倉庫には、多彩なテーマで作られた木製の造形作品が保管されている。同展ではフクロウやカモなどの鳥類を中心に、親しみのある動物をモチーフにした作品約70点を展示している。

作品は主にケヤキ、ヒノキ、スギ、キリ、ブナなど10種類の木を寄せ木や入れ子として組み合わせて使用。濃淡など、異なる木目が織りなすコントラストで動物の色彩を表現している。

「触のひきだし」と題された引き出しは、取っ手に24種類の動物の特徴をとらえたユニークな造形が施された大作。積み木やパズルのように、実際に触って動物を形作る作品も多くあり、夢中になって楽しむ乳幼児の姿が目立った。

開館時間は午前9時から午後5時まで。大人300円、小中学生100円(市内の小中学生は無料)。祝祭日を除く月曜日休館。