岡崎市は26日、防災力向上のために教育機関と避難所に関する災害協定を締結、市内の業者から災害時に役立つ資機材の寄贈を受けた。(竹内雅紀)
この日、市と災害協定を結んだのは、市内に学校がある愛知教育大学附属の3校。岡崎小、岡崎中学校は地震時の一時避難場所、風水害時の避難所として校舎などを開放する。また、特別支援学校は二次避難所(福祉避難所)としての指定を受けた。これまでに一時避難場所は76カ所、風水害時避難所は105カ所、二次避難所は42カ所が指定されている。
岡崎中学校の菅沼教生校長は「市の防災ネットワークに入れてもらい、感謝している。地域連携の第一歩になったので、さらに連携を深めていきたい」と述べた。内田康宏市長は「岡崎市にとって防災力向上に大きくつながると確信している。今後も減災への努力を続けていきたい」とあいさつした。
岡崎市池金町の機械装置製造業、前田シェルサービスは災害時の救助資機材として、同社のウレタンハンマー304丁(合計318万円相当)を市に寄贈した。
ハンマーは2種類。長さは約25〜56センチとさまざまで、重量は約0.09〜2.2キログラム。災害用テント設置の杭打ち時などに使用される。ヘッド部分に特殊素材が入っているため、手にかかる反動が少ないという。寄贈分は各消防団の詰め所や、小学校の防災備蓄倉庫などに配備される。
内田市長は「災害救助や復旧時には不可欠な物で、耐久性や効率に優れていると聞いています。万一の場合には1人でも多くの市民を救うために有効活用させていただきたい」と礼を述べ、同社の前田貞夫相談役に感謝状を渡した。